大会概要

 2026年度 第72回大会について

          2026年度の第 72 回東北社会学会大会を以下の日程・会場にて開催いたします(対面開催)。


大会日程: 2026年 7 月 11日(土)・12 日(日)

大会会場: 秋田大学手形キャンパス


・自由報告または企画部会での報告をおこなう場合は、これまでと同様、事前に申し込みが必要となります。申し込みについては報告エントリーページをご確認ください。

・本大会では紙媒体の要旨集は配布いたしません。報告者および大会参加申込者には、後日、「報告要旨集」PDF ファイルの置かれたドライブのURLをお送りします。

・今年度大会においても、東北社会学会に未入会の方でも「1回に限り」報告することができます。この制度に基づいて報告した未入会者が、次年度以降も報告を希望する場合には、東北社会学会に入会する必要があります。

課題報告

          課題報告は、大会1日目(7月11日)の午後に開催予定です。下記の内容で準備を進めています。

【テーマ】

        「現代日本社会における父親役割の再考――市場システムの中のケア労働・教育・ジェンダー規範の交錯から」

 

【趣旨】

今年度の課題報告では、現代日本社会における父親の役割を、ケア・教育・家族関係・社会構造をめぐる研究領域を架橋するかたちで捉え直してみたい。

近年、日本社会における「父親」の姿は大きく揺れ動いている。かつて父親は、主たる稼得者として家計を支える存在として理解され、その役割は家族の外側での賃労働に置かれてきた。他方で、少子化対策やワーク・ライフ・バランス政策の進展のもと、育児休業取得を含む父親の育児参加は積極的に推奨されている。

父親の子どもへの関わりをめぐっては、これまでも、子どもの発達や教育達成、母親の負担や夫婦関係、さらには父親自身の自己理解との関連が指摘されてきた。他方で、ジェンダー規範が男性の育児やケアへの関与を制約していることも論じられてきた。

こうした知見は、各領域・テーマにおいて個別に蓄積されてきた。その一方で、それらを「父親」という共通の焦点のもとに相互に照らし合わせて捉え直す試みは、まだ十分とは言えない。父親の育児やケアへの関与の変化は、家族関係や親役割の再編を通じて家族内のジェンダー平等の前進や、新たな家族像の形成をもたらすものとして理解される側面をもつ。他方で、そうした変化が一様に生じるのではなく、相対的に条件に恵まれた父親に偏って生じるものであるならば、そのことは新たな不平等や既存の格差・役割分業を別のかたちで維持・再編することにもつながりうる。また、このような変化は教育・労働・福祉といった家族の外部にある制度や実践、あるいは社会的に共有される家族像にどのような変化を及ぼし得るのだろうか。

本企画は、このような問題関心のもとで、教育やケアの担い手としての父親像を多面的に描き直し、その役割変化が家族の内外にどのような意味や影響を及ぼしうるのかを検討することを通じて、現代日本社会における父親の役割を再考する。

第一報告者の神谷哲司氏は、親の発達や親役割の形成、育児期家族における親・夫婦の発達に関する研究を重ねてこられた。そうしたご研究を踏まえ、父親が二次的養育者として位置づけられてきた前提そのものを問い直しつつ、性別役割分業や母性神話が形成されてきた歴史的・社会的背景にも目を向けながら、親の性別にかかわらずケアの担い手となりうる可能性についてご報告いただく予定である。

第二報告者の山根純佳会員は、ケアをめぐる負担の偏りや性別役割分業、ケアを取り巻く制度的・社会的条件について継続的に論じてこられた。今回の報告では、父親の関与をめぐる「教育」と「ケア」とをどのように区別して捉えるべきかという論点を中心に、教育とケアのそれぞれが持つ社会的意味の違いを整理しつつ、ジェンダー規範や社会構造のもとで男性がケアに関わりにくくなる条件やプロセスについてご報告いただく予定である。

第三報告者の苫米地なつ帆会員は、家族・教育・子どもをめぐる実証研究に取り組んでこられた。今回の報告では、進行中の分析を踏まえつつ、子ども期における性別化された働きかけや家庭内経験の違いが、親役割の理解や実践にどのような影響を及ぼしうるのか、また家事・育児分担のあり方が将来的な父親役割の形成やジェンダー規範の再生産といかに関わるのかについてご報告いただく予定である。

コメンテーターの白旗希実子氏は、父親の育児参加や地域活動、地域における子育て支援をめぐる研究を行ってこられた。その知見を踏まえ、地域社会における実践の視点から各報告にコメントをいただきたい。

 
 

【報告者】

神谷哲司氏(東北大学)
山根純佳会員(名古屋大学)
苫米地なつ帆会員(武蔵大学)

【コメンテーター】

          白旗希実子氏(東北公益文科大学)

【司会】

下瀬川陽会員(作新学院大学)
田中茜会員(東北文化学園大学)

託児サービス申し込み

今年度大会において、託児サービスを用意いたします。

利用可能時間帯は、7月11日(土)12:15~17:30、7月12日(日)9:15~15:30になります。利用料は無料です。大会が開催される建物内に託児場所を設け、専門の託児業者、保育士有資格者に託児担当を依頼します。

予約制とします。託児を希望する方は、託児サービス利用希望の旨とともに以下の情報を記したメールを、担当者のメールアドレスに送って下さい。〆切は、2026年6月13日(土)です。また、託児に関する問い合わせもメールで同じアドレスに送って下さい。

 

1)託児サービス申し込みのさいに必要な情報

・あなたの氏名
・あなたの所属
・あなたの連絡先(メールアドレス)
・託児サービスを利用する日および時間帯
・託児予定のお子さんの人数・年齢・性別

 

2)託児サービス申込先のアドレス(問い合わせ先アドレス)

ishim@ed.akita-u.ac.jp

 

3)その他

ご利用にあたっての注意事項については、ご利用者の確定後に改めてご連絡いたします。

過去の大会と課題報告タイトル

第71回大会

2025年7月19(土)・20日(日) 於・東北学院大学五橋キャンパス

課題報告

【テーマ】

新自由主義への「イデオロギーの終焉」論的アプローチ

【登壇者(登壇順)】

上田耕介会員(岩手保健医療大学)
池田直樹氏(神戸大学、非会員)
清水晋作会員(盛岡大学)

【コメンテーター】

山根純佳会員(実践女子大学)
仁平典宏氏(東京大学、非会員)

【司会】

小松丈晃会員(東北大学)
大井慈郎会員(東京都立大学)

第70回大会

2024年7月13日(土),14日(日) 於・アイーナ・岩手県民情報交流センター

課題報告

【テーマ】

社会調査データの保存・公開の現状と展望:再現性や研究倫理に関わる課題に着目して

【登壇者(登壇順)】

小杉亮子会員(埼玉大学)
三輪哲会員(立教大学)
平井太郎会員(弘前大学)

【コメンテーター】

山本薫子氏(東京都立大学)
朝岡誠氏(国立情報学研究所)

【司会・コーディネーター】

小川和孝会員(東北大学)
下瀬川陽会員(作新学院大学)

第69回大会

2023年7月15日(土),16日(日) 於・東北大学川内南キャンパス

課題報告

【テーマ】

「地域での支援」を考える

【登壇者(登壇順)】

相澤出会員(東北医科薬科大学)
高橋有紀氏(福島大学)
前川直哉氏(福島大学)・大森駿之介会員(東北大学大学院)

【コメンテーター】

庄司知恵子会員(岩手県立大学)
泉啓会員(岩手県立大学)

【司会・コーディネーター】

板倉有紀会員(福島大学)

第68回大会

2022年7月16日(土),17日(日) 於・オンライン

課題報告

【テーマ】

東北社会学会発・食と農の社会学を構想する

【登壇者(登壇順)】

谷口 吉光氏(秋田県立大学:非会員)
藤岡 真之会員(弘前学院大学)
山田 佳奈会員(岩手県立大学)

【コメンテーター】

藤本 穣彦会員(明治大学)

【司会】

本郷 正武会員(桃山学院大学)